肌に良い成分と言われている成分であれば、何を塗っても大丈夫なのかな…?
そういうわけではありません!!
肌と一口に言っても、3つの主要な組織で構成されており、それぞれが特定の役割を果たしています。
その組織に浸透する成分が何かを考え、自身のお肌トラブルと相談して化粧品選びをしなくてはなりません!
1.表皮
表皮は、非常に薄くて堅い多層の細胞から成り、身体を外部の環境から保護しています。
皮膚の色素を作り出すメラノサイトもここに存在しています。
表皮は以下の主要な4つの層から成り立っています。
これらの層は、新しい細胞が基底層で生成され、上に向かって移動し、最終的に角質層に到達する過程で形成されます。
このプロセスは約28日かかり、古い細胞は表皮の表面に角質化されることで脱落します。
2.真皮
真皮は、表皮の下に位置し、肌組織の大部分を占めており、皮下組織を除くと平均で約2ミリの厚さがあります。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった組織を含み、肌の弾力性や強度を提供しています。
真皮にはまた、血管、神経、汗腺、脂腺などの重要な組織も含まれており、体温調節や保湿などの機能をサポートしています。
3.皮下組織
皮下組織は、真皮の下に位置し、脂肪、結合組織、血管、神経などから成り立っています。
皮下組織は、体にクッションとなる保護層を提供するだけでなく、体温の調節、エネルギー貯蓄、衝撃吸収などの機能も果たしています。
真皮へのアプローチ(真皮まで到達する成分とは?)
表皮の奥の層や真皮にまで浸透する成分の特徴は主に2つあります。
- 成分の分子量が500以下であること。
- 成分が脂溶性物質であること
○成分の分子量が500以下であること
分子量とは、美容成分を構成する分子1つ1つの大きさのことを指しています。
肌はふるいのような構造になっており、肌の奥にいけばいくと網目が細かくなっていくイメージです。
この分子量が大きければ大きいほど肌に浸透づらく、小さければ小さいほど肌に浸透しやすいです。
○成分が脂溶性物質であること
表皮の角質層は脂溶性が高く、油に溶ける脂溶性の物質は皮脂になじみやすいため、皮膚の内側まで浸透しやすいです。
ただ、肌に浸透しやすい反面、身体に合わない成分であったり、高刺激なものを使用すると肌荒れなどに繋がってしまう可能性もあるで注意が必要です。
最近は様々な成分が低分子化され、肌に浸透しやすい成分が増えてきております!
その中でも、低分子で脂溶性であるレチノールは筆者オススメの成分です。
こちらの成分についてはまた次回の記事でご説明します!
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